(2016~) カラー 4K 32分/ 2018 年版 43分
富岡町の「夜ノ森の桜」、日本三大桜のひとつ三春町の「滝桜」、東北に桃源郷ありと言われる「花見山」、そして会津地方の田園地帯に咲く種まき桜。東北の原風景にとけ込む桜はまさに日本人の心の風景と言える。
福島の桜は4月上旬に浜通りのいわきで咲き始め、1ヶ月以上かけて県内を横断し、最後は会津地方の裏磐梯に春の訪れを告げる。桜前線と共に移動しながら県内各地の桜を撮影し、桜と桜に関わる人物の声を集めたドキュメンタリー。
桜は人が植えないと育たない植物であり、桜がある場所には人の営みがある。桜前線を追いかけることで、県内の場所場所によって違う、置かれている状況の人たちの声を広く拾っていく。
東北地方に住む人々の暖かい人柄や、美しい原風景といった本来その土地が持っていた魅力、そして発生から時間が経ち県外では風化しつつある震災の現状を描写し、今の福島の姿を桜を通じて描く。
PFFアワード2016ノミネート、全国各地で上映会を実施、海外ではイスラエル、アイスランドなどで上映をしている。